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日本版 レベッカの感想

5月1日(土)のマチネ12時公演を見て来ました。

これは自分の記憶用に書いてるのですが、突っ込みはOKです(笑)
マキシム: 山口祐一郎
わたし: 大塚ちひろ
ダンヴァーズ夫人: シルビア・グラブ
フランク・クローリー: 石川 禅
ジャック・ファヴェル: 吉野 圭吾
ベアトリス: 伊東 弘美
ヴァン・ホッパー夫人: 寿 ひずる

舞台全体で言えば、ウィーン版を踏襲していて良かったと思います、期待しなかったからか思ったより良かったので良かったです。(←何が言いたいんだ私・・・)
劇場が小さくて、全てがこじんまりなのがちょっと不服かな。ま、これ以上のことは下で書きますね。

感想&突っ込み(有名人に対して辛口コメント)を書いてるので、許せない人は読まないでね~♪一緒に大笑いしてくれる方は大歓迎です♪

あ、書いてて気が付いたのですが、感想と言うよりウィーン版との比較になってます。しかもウィーンびいき。



波の音から始まります。
紗幕の後ろでIch(わたしって書きにくいのでIchで通します!!)がトレンチコートにマチコ巻き(笑)で現れて歌いだします。
ここの劇場はこじんまりしているので狭そうなんですが、歌ってるIchのうしろに出演者が出てきます。ウィーン版ではダンヴァーズ夫人は歩いて去っていくのですが、東宝ではずっといました。<夢に見るマンダレイ>

歌い終わりで次の場面に転換されていく時にIchがコートを脱がないなぁって思ったら、友人が「実はあれ演出じゃなくてWietskeがせっかちなだけかもよ?」って言うので爆笑しつつちょっとありえるかも?って思ってしまいました。

ホテルシーンは、高級ホテルのはずなのに狭い!!ヴァンホッパー夫人の座ってるテーブルしか無い・・・。フロントもこじんまりだし。
マキシムが入ってきてフロントにいる時にIchと見詰め合うはずが、Ichは見つめてるけどU一郎さんは見てない・・・。
夫人がマキシムを呼び止め方は面白かった♪
あ、ここの夫人の歌は日本語にしたせいで字余りなのか上手く歌えてないって言うか歌詞が曲に収まりきってなくて聞きずらかったです(>_<)
<レディなんて柄じゃない>
朝食シーンで、Ichが花瓶の水をこぼした後、マキシムが自分のテーブルに誘うのが物凄く早い!!こぼした→「私のテーブルでどうぞ!」の間が1秒くらい・・・。ナンパ早すぎるよ!!超不自然。
その次のシーン(デート?)は気にならず。あ、でも「マキシムと呼んでください」はくさすぎて笑えた。<崖の上で>

Ichの<永遠の瞬間>の歌は上手かった。大塚ちひろって上手いかどうか知らなかったんですが、この役は合ってたと思います。でもWietskeほど声に透明感はないんですけど、そこまで言ってたら真似っこにしかならないしね。
でも、このシーンで不服なのは紗幕の後ろで不審者(マキシム)がタバコを吸ってないことです!でも、やはりいきなり人の部屋に不法侵入してきました(笑)

結婚の申し込みは・・・もはや何も言えません。って言うくらいおかしかった!!もう笑いをこらえるのが大変と言うか。みなさんこのシーンをマジメに見てれるのがすごいなぁ。
ヴァンホッパー夫人の嫌味が面白くない。最後に「ハッ!!」って言うのもないし。あったほうが迫力でていいのになぁと思う。

新婚旅行のシーンは曲だけで映像すらありません。ちょっと残念。

<新しいミセス・ド・ウィンター>では、召使さんたちハタキ持ってる人多すぎない?って思ったし、日本人アンサンブルって見分けつきにくい!!
ここでフランクが出てくるのに、曲にあわせてちょっと歩みを前後させるアンドレ歩きが無い!これ好きなのに~!!
マキシムとIchが館に入ってくるのが左からで右から入ってくると思ってたので変な感じでした。

ダンヴァーズ夫人がレベッカの蘭の前で歌う<何者にも負けない>ですが、アレって「カトレア」なんですね。記憶に無いんですが、ドイツ語でもカトレアって歌ってたっけなぁ?
舞台が小さいって書きまくってますが、蘭もウィーンより1まわりか2まわり小さかったです。

朝食ルームは同じ感じで、もちろん天使像を落として壊して、引き出しに入れてました。ベアトリスと旦那のジャイルズはいい感じ~でした。
<親愛なる親戚>では最後にジャイルズが女性二人にグラスを渡してカンパイ♪のはずが、グラスも出てこないし乾杯もしなかった。

マキシムとIchのラブラブシーン。(チェスしてるシーンです)で、そこに邪魔しにくるダンヴァーズ。ここらへんはウィーンと同じですね~。
<君は幸せか?><あなたは幸せ?><こんな夜こそ>
二人が喧嘩別れして、舞台の右と左(寝室と居間)に分かれて歌う所ですが、Ichがベットじゃなくてカウチに普段着のまま座るし、マキシムはタバコ吸わないし、そもそも螺旋階段が無い・・・。

ベアトリスの電話シーンですが、ベアトリスはライティングデスクみたいな所に座って電話していてお花も生けてないし、ジャイルズも出てこなかったです。<何を悩む?>

レベッカの寝室にいる夫人とファベル。ファベルは最初っから部屋をあさってて走りこんでこない。寝室の雰囲気は同じですが、鏡台が奥にあって手前じゃなかったです。
吉野さんファベルはよさげなんですが、ここでは私的にイマイチでした。<愛されていただけ>

隠れてるIchを見つけ出すファベルですが、Ichは舞台から見えないところにいてファベルも横に引っ込んでIchを連れて出てきました。
この後は<レベッカ>です。シルビア:ダンヴァーズ夫人の歌は上手いのですがまだまだSusanには及びませんね。一つ間違えるとがなってるだけに聞こえそうなんですが頑張っていました。でも、婦人の不気味さが出ない。頑張れ~って感じですね。

ゴルフシーン。<ブリティッシュ・クラブ>は、キャディーさん(ウィーンでは男のキャディーさん?でした)がいない!!アンサンブル全員がゴルフする人でした。なので、グリーンを模した山?もないしキャディーさん?が投げるボールも無いんです。ちょっと寂しかった。

ボート小屋のベンの<行っちゃった>ですが、これはダメダメ~!!不気味で高い声で「Sie's fort.Sie's fort jetz'.Kommt nimmermehr~♪」って言うのが、「行っちゃった」って・・・。
声も低い人だし、ベンの変さがイマイチでした。ちょっとこの人は当たり役ではないなぁと。

Ichのところに来たマキシムが怒るんですが、う~ん。マキシムの人おかしすぎるよその手の形。歌舞伎役者かと思ってしまいました。
だって、怒られて去っていくIchを止めようとした手が途中で止まるんですがいきなり油が切れた機械のように止まるので違和感が(爆)
で、マキシムのソロに入るんですがこれまたU一郎さんの独特の歌唱方法でした。(雲竜型?←ウケれる人だけウケてて♪)
歌詞も面白くて(おかしくて?)「Warum warum kam ich zurück nach Manderley?」って歌うじゃないですか、なのに日本語版では「マンダレイ」が歌詞のどこにも出てこない。まぁどうしてここに戻ってきたのだ?でも間違いじゃないけどさ~。

フランクの事務所?シーン。Ichが現れると禅さん「どうしたんですか~?ささっ、こちらへどうぞ」って感じで物凄く腰が低い!親友兼雇い主の妻に対する感じではないけど、禅さんなら許す♪
<誠実さと信頼>は良かったです~。でもイントロを聞いてると頭の中でアンドレが「Meine Meinung~♪」って歌いだす(笑)

仮装舞踏会シーン。フランクは海賊衣装だけど、豪華!!アンドレのようなペラペラの海賊衣装じゃなくて(笑)、海賊の船長みたいな格好でした。
<アメリカンウーマン>はちょっと迫力不足。召使二人はお盆持って踊らないしさっ!フランクも踊りに参加しないし。

<夢の主役>でドレスを着るIchですが、ここまで金髪の鬘だったのが黒髪(暗い髪色)になるので日本人顔ならこっちのほうが似合う気がするのに金髪のほうがまだ似合ってた気が・・・。

螺旋階段が無いので、普通に真ん中の階段を2階から降りてくるんですが、このときの曲がウィーン版1年目のここシーンの曲ではなく2年目バージョンでした。まえのほうがすきなんだけどなぁ。
そして、マキシム怒ってるような口調ですが、顔が驚いた&怒った表情じゃなくて変ですよ~!!
ダンヴァーズ夫人が2階の右手にいるので階段の途中にいるIchがラストシーンで睨み付けにくいなぁと思ったらそんなシーン無かった・・・。



二幕も波の音から始まります。

マキシムの部屋だと思われる扉の前で<あれもこれも>を歌うIch。でも、ウィーン版ではIchが寝巻き(ローブ姿)なのに、日本版は普段着。

ダンヴァーズ夫人の脅し(笑)シーン。<レベッカ><ほんの一歩で>。迫力あるけど、ベランダが無い!!これ問題だよ~!!だって、原作からもかけ離れてるよ(爆)
階段の最上段で飛び降りる・飛び降りないっていう話なんですが、これだと波風が「レベッカ~」って囁いてるのも変な感じ。
あ、もちろん窓が無いので風も吹いて来ません。

難破船のシーン。<流れ着いたもの>を歌うアンサンブル。ロープは無いのに同じ感じで動くのでちょっと変~。
ファベルって、最初に「事件がある所に自分はいるのさ~」見たいな事を言って、その後隅っこで背中向けてるとIchが「マキシム!!」って間違えて声かけた後って立ち去りませんでしたっけ?日本版はなぜかこの後アンサンブルに混ざってセンターで最後までこの歌を歌って去っていきました。
別にいてもおかしくないけど、不思議。

ボート小屋のシーン。
なぜか、マキシムは小屋の中から出てくる(なんで?)。しかも、すごくヨレヨレ。私はこのヨレヨレ姿を見て「ジャンバルジャンみたい・・・」って思いました。
Ichの<あなたが愛している限り>はいい感じで問題なしさ。
しかし、この後のマキシムの歌が~!!!!!!!問題アリ。
<凍りつく微笑>と言う題で、「Kein Lächeln war je so kalt.」を「歌っているのですが「凍りついたような微笑み~」と歌ってるんですが、字余り?なのか変です~(>_<)受け付けれません(爆)いいシーンなんですが、U一郎の動きがおかしすぎてまたもや笑いのツボが刺激されて爆笑しないように耐えるのが大変でした(笑)
レベッカの物真似?は彼にしては良く出来た!
あ、ベンが2階(外のはずだから崖の上?)で聞いてるんですが少し暗めのピンスポ当たってるので目立つ・・・。

ベアトリスとIchの<女は強くなる>はいいです!二人とも歌は上手いし演技も、この前のシーンに出てくる人に比べたらすごく上手い(笑)

アンサンブルが館の片づけをしながら歌う<新しいミセス・ド・ウィンター>は、ちゃんとジュータン持ってる人も出てくるので(笑)いいのですが、そのジュータンを叩いて埃が飛ぶシーンは無かったです。あのクシャミのシーン好きなのに♪
そして、このシーンで指図をするIchがいたはずが着替えてるのかいませんでした。

Ichが歌う<それは私よ>に違和感が。「Mrs.de Winter bin ich!」が「ミセス・ド・ウィンターは私!」ってとても言いにくそう&聞きずらかったです。
そして、歌詞にもおかしな点が!!その前のシーンで小さな植木鉢の花を召使から貰って「私は蘭よりこっちが好き」って言ってる気がするウィーン版に対し、「私はカトレアよりつつじが好き!」つつじ??それってあまり鉢植えにはならないような・・・。もちろんこのシーン(日本版)では鉢植え持ってませんでした。
机の上のレベッカのアドレス帳とか横の箱(これもハロッズじゃない!)に入れればいいのになぜかダンヴァーズ夫人に渡してた。そして、夫人はこの場所がいいんです!と元の位置に戻す。
天使の像も、箱の中ではなく舞台の真ん中らへんで床に落とすIch。こっちのほうがひどくないか?

<審問会>シーン。審問官がジュリアン大佐とホーリッジの二人しかいなかった。1階に審問官とマキシム。その横に身内のIch、ベアトリス、ジャイルズ、フランクがいて、傍聴人&ダンヴァーズ夫人は2階と別れてました。

ファベルのソロシーン<持ちつ持たれつ>です。カースティンの「Eine Hand wäscht die and're Hand~」が題名そのまま「持ちつ持たれつさ~」って歌いだした時は日本語のダサさに脱力でした。
でもこのシーンは吉野さんの実力発揮!と言う感じで踊るファベルかっこよかったです♪
あ、突っ込みが一つ。ファベルが「ウィスキーソーダ」って注文したのに出て来たものはウィースキーの瓶とグラスのみで、しかもフランクがグラスにウィスキーを入れてた!!でも、これってウィスキーソーダじゃなくてストレートでは??

ジュリアン大佐が出てきて、ファベルが手紙渡して~の下りはほぼ同じ。で、フランクが電話をかけて明日ロンドンの病院に行くことになったときにアンサンブルが<出発は8時と>歌う。

病院シーンは全くナシ!
電話シーンも、Ichの姿は無く、屋敷でマキシムが電話に出るだけ。前のシーンが無いからか、電話を受けたあとフランクとの話が説明チックで少し長い。

ダンヴァーズ夫人の<レベッカが歌う>です。絶望感がイマイチ伝わってこないなぁ。Susanしか聞いたこと無いからか耳が贅沢になってるのかも?!

Ichのお迎えに行くマキシムのはずが、Ichの方が先に着いてた(笑)汽車ポッポは出て来ず。あの迫力いいのにな~。
<夜を越えて>は宇宙になっていなかった!まぁ、勝手にすれば~っていうシーンかも。

火事のマンダレイですが、炎は一切なし。赤いライトもそんなに目立たず、煙ばかり。
<炎のマンダレイ>では、「Feuer Feuer~」なのに、日本版はなぜか英語が混ざって「ファイアーファイアー火事だ火事だ!」と歌ってます。ダサッ!!

マンダレイが崩れ落ちるシーンは、全くダメ!映像もないし、炎も無いので迫力ナシ。ダンヴァーズ夫人も燭台すら持ってないので彼女が火をつけたかなんて分からないし、暗転していく時に2階の中央にいたって、何がしたいのかよく分からん。
最後で感動!のはずが、最後でガックリです。

エピローグで、舞台上のもの全て無くしてホリゾントライトだけって言うのがシンプルで好きなのに、無理だったみたいです。

感想
上にも書いたんですが、今回は今までのように期待していくから裏切られるんだから期待せずに行こう!の気持ちで行ったからか思ったより良かったです。
役者も約一人を除いて基本的に満足しましたし。

ですが、これはレベッカパロディでしか無いと思います。
役者達がみんなみんなウィーン版を真似しよう!という感じなので個性が光ってないのが残念。まぁ、個性出しすぎだと今度こんなん違う~!って私は言い出しそうですが(爆)

あいかわらず、あちら贔屓な自分がいます。

ルドルフも書こうと思ったのですが、時間と気力が尽きたので、明後日書こうと思います。
by naonao_vagyok | 2008-05-13 16:06 | 日本ミュージカル
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